2017年05月17日

ポンペイ島(その2)

少し間が空いてしまいましたが、再びポンペイ島の写真を紹介します。今回は島の伝統的な飲み物「サカオ」をつくっている様子――『深海大戦』では主人公の宗像逍が何度か無理矢理、飲まされました。ポンペイ島の人々にとっては日常的な飲み物で、儀式などには欠かせません。瓶入りのを買うこともできますが、お祭りがあった時など、よく道端でつくっています。

まず平らな岩の上に広げたコショウ科の植物の根を石で叩いて潰し、柔らかくほぐします。植物がぐちゃぐちゃになってくると、少し水を加えてからハイビスカスの幹の皮に包んで絞ります。

IMGP7804.jpg

IMGP7816.jpg

IMGP7817.jpg

IMGP7818.jpg

どろどろの茶色い液体が、糸を引きながら落ちてきます。それをココナッツの器で受け止めて、飲むわけです。

IMGP7820.jpg

まあ何というか、きれいも汚いもあったもんじゃありません。揮発成分がしみることもあるので、目をつぶって一気に飲み干します。昔の「青汁」よりは飲みやすいです。お酒のように酔ったりはしませんが、軽い鎮静作用があるそうです。とはいえ1、2杯飲んだくらいでは、あまり効果を実感できませんでした。その代わり翌日、むちゃくちゃ腹を壊しました。

posted by 藤崎慎吾 at 23:43| Comment(2) | 日記

2017年05月12日

詩人志望

10代のころは詩人になりたかった。「その顔で?」と言われそうだが、はい、恥ずかしながら、あこがれてました。「現代詩手帖」とかに投稿したこともありますよ。もちろん、鼻も引っかけられませんでしたが……。いつしか、あきらめてしまったけれど、今でも詩人になりたい思いは残っています。

ティーンエージャーの生白い詩人ワナビーが、四捨五入で還暦の薄汚いオヤジ作家になって、本物の詩人に出会いました。そうしたら驚いたことに、プロの写真家がどんな被写体でも美しく撮ってしまうような筆さばきで、そのオヤジを一篇の爽やかな詩の中に読みこんでしまったではないですか。いやはや、参りました。もう二度と悪いことはしません、という気持です。

http://tau3.blog.so-net.ne.jp/2017-05-10

DSC_9912.jpg

僕は水に浮かぶのも好きだし、潜るのも好きです。生まれ変わったらクジラになりたいと思っているくらいです。この写真を撮った時のように、海中から水面を仰ぐのは、何度やっても飽きません。今までは、どちらかというとこんなふうに、波の下から見つめた世界を描いてきました。それが最近、ふっと岸辺に上がって、やっと肺呼吸ができるようになった両生類みたいに、水平線を眺めています。

進化したんですかね? そして、とある港町を舞台にした物語が生まれました。それが6月の新刊というわけです(最後は、ちゃっかり宣伝につなげた)。

posted by 藤崎慎吾 at 10:00| Comment(7) | 日記

2017年05月11日

『風待町医院 異星人科』校閲中

たぶん6月末くらいに出る連作短編集の再校ゲラを直している。タイトルはシリーズ名の『風待町医院 異星人科』で、主人公や背景などを同じくする読み切りの短編が5編、収録されている。このうちの2編は、昨年までに雑誌やアンソロジーで発表されている。さらに、そのうちの1編は韓国の雑誌にも翻訳掲載された。おそらく僕がこれまでに書いた作品の中では最も読みやすく、口当たりのいい部類に入ると思う。とはいえ、多少のクセはあります。日本酒に喩えたら「三芳菊」かな(飲んだ人にしかわからない)。

DSC_3174.jpg

写真のゲラに載せられているもののほとんどは、内容とは関係ありません。単なる賑やかしです(笑)。この作業が終わったら、各話の冒頭部分を何かの写真と共に紹介しようかなと思っています。

posted by 藤崎慎吾 at 11:24| Comment(11) | 日記

2017年05月09日

カメノテ(グロ注意)

近所のスーパーで、カメノテを売っていた。珍しいので、つい買ってしまう。まあ、398円だし――。磯ではよく見かける固着動物で、フジツボと同様に甲殻類の仲間である。改めて見ると、非常にグロい。人によっては、ちょっと耐えられないかもしれない。ご注意ください。それにしても、これがエビやカニの仲間だとは、本当に呆れてしまう。枝分かれなんかしているようにも見えるし(実際は大きな個体に、小さな個体がくっついたんだろう)。身もほとんどなさそうだが、味はよくて日本酒にぴったりだとか。今夜はこれを塩ゆでにして、一杯やることにする。

DSC_3087.jpg

背景に観葉植物をあしらっても、グロいものはグロい。

DSC_3096.jpg

でもって、たまたま愛亀がいるから、こうしてみたくなる。

DSC_3124.jpg

食べ終わったら、追記するかもしれません。いや、亀じゃなくって……。

続きを読む
posted by 藤崎慎吾 at 17:19| Comment(2) | 日記

2017年05月06日

宿り木

昨夜は新宿ゴールデン街の近くにある無銘喫茶で、『深海大戦』3部作完結のお祝いをしていただいた。店長日替わりの店で、その日は「宿り木」というバーになっていた。いつも、このブログにコメントしてくださるMさん、takeさん、どやんさん、ロゼさんと初めて顔を合わせることができた。みやびさんは、はるばる新潟から駆けつけてくださった。そして驚いたことに「たまたま」北海道から東京へ遊びに来ていた若者が「たまたま」店の前を通りかかり、「藤崎慎吾の読者です」と言って入ってきてくれた。一瞬、自分はベストセラー作家だったのかと勘違いしかけた。皆さん本当に素敵で個性的な方々ばかりだった。並んだ日本酒は10本近く――これまた、おいしくて個性的なお酒ばかりだった。やはり新宿はディープである。こういう出会いの場を設けていただけたのは、この上なく幸福なことだと思う。当日の様子はMさんのフェイスブックに詳しく紹介されている。

https://www.facebook.com/tadashi.matsumura.71/posts/323486421399439?pnref=story

「宿り木」店長のロゼさんは、詩人でアーティストだった。彼女から自作の詩のカードを1枚、譲っていただいた。

DSC_3062.jpg

昨夜は僕も、皆さんから心に草冠をのせていただいた気がする。与那国島では草冠を「タマ」と呼ぶ。ツカサ(巫女)は頭に草冠をのせて神と交感する。こちらも金の冠やダイヤモンドの冠ではないことに、奥深い意味がありそうだ。

「宿り木」は月に1、2回、開店するという。ロゼさんの詩のカードは、1枚100円で手に入れることができる。

posted by 藤崎慎吾 at 15:56| Comment(12) | 日記