2017年06月09日

セール情報!

6月23日から2週間限定で『ストーンエイジCOP』『ストーンエイジKIDS』『ストーンエイジCITY』『遠乃物語』の電子書籍が半額となります。光文社の電子書籍を扱う主要な書店で、実施される予定です。紙の本が絶版になっている作品がほとんどですので、このチャンスにぜひご購入をご検討ください。

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posted by 藤崎慎吾 at 18:58| Comment(0) | 日記

2017年06月07日

『風待町医院 異星人科』カバーイラスト

6月17日の刊行日も近づき、カバーイラストを公開できるようになった。藤崎慎吾史上、最も「かわいい」表紙ではないだろうか。しかも物語の世界観や雰囲気を、よく表している思う。画家さんに感謝したい。ただ残念なことに、この画像は全体の半分でしかない。裏表紙の部分も含めれば、さらに奥行きのある美しい風景が広がる。いずれ見本が届いたら改めて披露したい。お楽しみに。

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posted by 藤崎慎吾 at 19:27| Comment(2) | 日記

2017年06月01日

『風待町医院 異星人科』第二話冒頭

第二話「路地裏の裏の路地と、幽霊喫茶店」
 例えば、こんな体験をしたことはないだろうか。
 たまたま近所を歩いていたら、今まで気づかなかったところに小綺麗な食堂を見つけた。ふらっと入って、食べてみたらおいしかった。
 何日か後にふと思いだして、また足を運んでみる。すると記憶していた場所に店はない。
 潰れているわけではなく、空き地になっているというのでもなく、全く別の古いビルや家が建っている。最初から、そこに食堂なんか存在していなかったかのように−−。
 一筋まちがっていたかと平行した道をたどってみても、やはり見当たらない。うろうろした挙句、「夢の中の出来事だったのか」と首をひねる。しかし食べた料理の味は、しっかりと覚えている……。
 風待町では、たまにそういったことが起きる。まだ一〇歳だったころに、僕はその理由を知ってしまった。

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posted by 藤崎慎吾 at 19:57| Comment(1) | 日記

2017年05月31日

スカイツリー

昨日、ちょっと用事があって浅草方面へ行った。あんまり縁のない場所だし、せっかくだからと思ってスカイツリーの展望台に上がってみた。見渡せた景色は、おおむね予想通りだったが、真下に空いている窓もあるのは知らなかった。これは、さすがに怖い。もちろん乗っかれるようになってはいるのだが、たいていの人は周囲から覗きこむだけだった。入場料を2000円以上もとられるのは高いと思ったが、この窓に関しては、まあ500円くらい払ってもいい。

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スカイツリーの影は真ん中から上の方に伸びています。

posted by 藤崎慎吾 at 20:30| Comment(0) | 日記

2017年05月28日

『風待町医院 異星人科』第一話冒頭

連作短編集『風待町医院 異星人科』が、6月17日ごろ光文社から刊行される予定です。全部で5編が収録されていますが、各話の冒頭部分を不定期に紹介していきたいと思います。

まずは第一話「五月の海と、見えない漂着物」です。
 太陽の雫が水平線へと滴り落ちていった時、一〇歳だった僕は小さな砂浜で「宝探し」をしていた。 大人になった今と同じ知識があれば、その雫を「火球」だと判断したかもしれない。少なくとも、やけに明るい流星だと思ったことだろう。
 しかし当時の僕には、太陽の一部がこぼれ落ちたようにしか見えなかった。それくらい、ぎらぎらと輝いていた。何しろ足元にばかり向けられていた僕の目を、強引に空まで引きずり上げたくらいなのだ。
 どーん、という低い音が響いてきたような気もする。それが記憶ちがいでなければ、たぶん衝撃波に伴うものだっただろう。
 その光り輝く物体は、しかし水平線に達することはなかった。途中で何度か明滅をくり返したかと思うと、ふいに消えてしまった。誰かがスイッチを、パチンと切ったみたいに−−。空には何の痕跡も残 っていなかった。

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 幾度か目をこすった僕の頭に浮かんだのは、お決まりの「UFO」とか「空飛ぶ円盤」という言葉だった。幻を見たという発想は、なかったと思う。自分の感覚を疑う分別は、まだ持ち合わせていなかった。
 しばらく物体が消えたあたりを睨み、続いて空を何度も眺めまわした。太陽は素知らぬ顔で、初夏の港町を照らしている。
 砂浜に隣接した漁港に人影はなく、誰かが騷ぎだす様子もなかった。小さな波のつぶやきさえ耳につくほど静かだ。

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posted by 藤崎慎吾 at 17:14| Comment(2) | 日記