2017年11月20日

中国雑感5

SF大会では、どこを歩いていても声をかけられ、写真やサインをねだられた。講演では200人ほど入りそうな会場がほぼ満員になり、次々と質問の手も挙がって、時間内に答えきれないくらいだった。いい夢を見させてもらった感じである。しかし最後に厳しい現実も垣間見た。成都の大型書店を2軒ほど訪ねたのだが、一方にはSFコーナーが存在せず、もう一方には、あるにはあったものの目立たないところに棚半分くらいだった。中国でもSFは決して、メジャーなジャンルではないのである。

とはいえ終わった。無事に行って帰ってきた。楽しみというよりはプレッシャーだったが、半年間の準備が、おおむね活かせたと思う。様々な感慨はあるけれども、とにかく中国は色々な意味で奥深い。毛嫌いして遠ざけているだけでは済まない、というか、もったいないことは確かである。それを教えてくれた方々に、心から感謝したい。

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posted by 藤崎慎吾 at 20:28| Comment(4) | 日記

中国雑感4

大会の合間を縫って、ちょっとだけ観光っぽいこともした。以下に並べるのは「錦里」という、古い街並みを再現した観光スポットの様子である。

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錦里には土地の神様を祀っている場所もあって、かなりのパワースポット感を醸しだしていた。岩手県遠野の「卯子酉様」に、ちょっと似ている。

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錦里の屋台で食べたパイナップルチャーハンは、意外とうまかった。

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四川名物の火鍋も食べに行った。そこでは「川劇(京劇に似たもの)」風のショーや、「変面」という瞬間的に仮面を変えていくパフォーマンスなども行われたが、案外、目を惹いたのは店員のお姉さんが客の頭上で麺を振り回して延ばす芸(?)だった。

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SF大会の会場周辺では、昔ながら(?)の物売りの姿もあった。四川名物のお菓子や、サトウキビのジュースなどが売られている。

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上と下の写真に写っている串団子状の赤いものは、飴でコーティングしたサンザシの実である。とても、おいしい。

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驚いたのは「流し」の「耳掻き屋」がいたことである。巨大なピンセットのようなものをチャキーン、チャキーンと鳴らしながら歩き回っている。お客さんはそれを呼び止めて、適当なところで耳垢をとってもらう。話の種に自分もやってもらおうかと思ったが、あまりに道具が物々しいというか恐ろしげで、衛生状態もわからなかったため見送ることにした。

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posted by 藤崎慎吾 at 19:39| Comment(1) | 日記

中国雑感3

SF大会で僕が関わった企画は講演、対談、座談会、サイン会の四つだった。対談とサイン会は中国語版『螢女』のプロモーションである。下の写真は版元である「科幻世界」のブースに並べられていた本――もう大会が終わるころに写したので、あまり残っていない。

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ノベルティなのか売り物なのかわからないが、『螢女』のトートバッグも置かれていた。

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サイン会の開始前――手前に座っているのは同じく大会に招待された小川一水さん。ツイート魔である小川さんは、大会の様子をリアルタイムに発信していた。それが「小川一水さんの中国旅行記」として、togetterにまとめられている。

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始まってみると、サインを求める人の列は3時間近くも途切れなかった。つまり僕は3時間近くも延々と、自分の名前を書き続けたことになる。一人で何冊も抱えてくる人がいた。半分くらいの人から「一緒に写真を撮ってくれ」と言われた。最後は頭がぼうっとしてきて、自分の名前すら書き損じそうになり、笑顔をはりつかせた頬が痙攣した。こんな体験は日本でもしたことがない。

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翌日、行われた対談の相手は科幻世界の編集長、姚海軍さんである。姚さんは自身が自然の多い農村で育ったこともあって、『螢女』をいたく気に入ってくれたらしい。冒頭で中国語版『螢女』の表紙イラスト(直筆)をプレゼントしてくださった。わざわざ、このために再度、描いてもらったという。だから実際の表紙イラストとは、微妙に異なっている。

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対談中は背景に日本語版を含めた『螢女』の表紙イラストや、舞台となった森の写真などをスライドショーで映してもらった。その中に米田絵里さんのイラストも入れてあったのだが、残念ながら写真としては残っていない。

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僕がサインした本を開きながら聞いている人もいた。この写真は小川一水さんからご提供いただいた。

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対談後のツーショット――こうしてみると姚編集長は、かなりでかい人だった。

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ちなみに『螢女』を中国語に翻訳してくれた張真さんは、すごい美人である。

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posted by 藤崎慎吾 at 18:59| Comment(2) | 日記