2017年11月20日

中国雑感2

SF大会自体も豪華だった。何しろ当局からお金が出ている。成都は中国の「SF都市」になることを目指している。省や市をあげての催しなのだ。最大のライバルは北京らしい。基本的に個人からの参加費とボランティアだけで運営されている日本のSF大会とは対照的である。

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大会では「銀河賞」や「水滴賞」といったSF関連の賞も贈られたが、それぞれに10かそこらのカテゴリーがあった。作家はもちろん、映像関係者やゲームクリエイター、出版関係者など何人もが次々とトロフィーを手にしていく。その授賞式のステージ自体が、まるで芸能番組を見ているようだった。

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ドンドコ金色の太鼓を叩く金色のお姉さんたち。

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透明な蝶が舞い始めたと思ったら……

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ミニスカのお姉さんらが「テーマソング」を歌い始めた。歌詞の内容は、とくにSFとは関係ないらしい。

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ムキムキのお兄さんらが「宇宙遊泳」を披露。

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ラッパーっぽいお兄さんたちは、声とマイクでパーカッションを響かせるビートボクサーだ。

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一通り贈賞・受賞が終わった後、最後に何校かの大学の「SF研究会」が壇上へと招かれた。これらの研究会の一つも銀河賞の受賞者である。たぶん活動内容を評価されたのだろう。

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彼らの存在は重要だ。なぜなら中国の出版関係者によれば、SFに限らず小説なんかを読んでくれるのは、大学生くらいまでだからである。働き始めれば中国人の多くは、いかに金を儲けるか、いかにビジネスで成功するかといった実用書しか読まなくなるらしい。人口が10倍だからといって、小説の読者も10倍いるとは思わないでほしいと、きっぱり言われた。さもありなん。

posted by 藤崎慎吾 at 18:11| Comment(2) | 日記
この記事へのコメント
「SF大会」は大盛況だったようですね。
ヘェー、こんな世界があるんだァ〜さすが中国、パフォーマンスが凄いですね。私もこの目で観てみたかったです。
それにしても小説を読むのが学生時代までとは、ところ変われば、ですね。でも、働き盛りの人はともかく主婦や定年後の人もなんでしょうか?だとしたらなんとも、人生損してるというか、なんだかもったいない気がしますけど・・・
Posted by みやび at 2017年11月21日 13:53
中国は日本よりずっと女性の社会進出が進んでいるので、あまり「主婦」はいないかもしれません。定年後の人は、どうなのかなあ……。
Posted by 藤崎慎吾 at 2017年11月21日 19:03
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