2017年10月28日

米田絵里さんの『螢女』イメージイラスト

Mさんが再び米田さんにリクエストして、今度は『螢女』のイメージイラストを描いてもらいました。私もその画像をいただいたので掲載します。

全てが螢の光に淡く照らしだされた世界――深い闇の中に誘いこまれそうです。中国語版の表紙絵とはまたちがった形で、様々なモチーフが違和感なく散りばめられています。「ああ、あれがここに……」と見つけていくのも、また楽しい。とくに山ノ神(熊)と螢女(澄子)の重なり具合が、一部だまし絵的に輪郭を共有していて絶妙だなと思います。これだけで色々なことを語ってくれます。そして画面中、唯一、明るくて色鮮やかな虫かごのまわりを飛び交っているのは、チョウとトンボではありませんか。ちゃんと『ハイドゥナン』への伏線まで張ってくれたのでしょうか。だとしたら実に心憎いですね。

img63_1.jpg

なお中国語版の表紙ですが、どうやらベースの色を乳白色に変更したようです。イラストがもっと目立つようにとの意図らしいんですが、どうでしょうか。個人的には前のほうが好きだったかな……。

萤女(表紙).jpg

posted by 藤崎慎吾 at 18:35| Comment(3) | 日記
この記事へのコメント
米田さんの作品には本当に感動しました、「風待町医院異星人科」、「ハイドゥナン」、「螢女」と、藤崎先生の作品の世界観を十分理解しているからこそ描ける彼女ならではの作品だと思います。
流石に3作めになると彼女のサービス精神なのか遊び心なのか、蝶や蜻蛉、虫かごまで・・・、最新作にまでつなげてくれる彼女の配慮に脱帽です!!
Posted by Mくん at 2017年10月28日 21:16
中国語版、結構いいなと思っていますが、
米田さんの絵、イメージが広がって素晴らしいですね。

いま、ハヤカワ文庫版の178頁です。
MDとか出てきて懐かしく…そこかい(笑)
南方先生…南方熊楠?… 藤崎先生の文中にこういう
小さな宝探しをするのが好きです。
感想になっていませんね^^;
Posted by take at 2017年10月30日 13:28
『螢女』を書いた当時(16年前)は、まだMP3プレーヤーなんてなかったんですよね。南方先生が持っているのも、スマホじゃなくてガラケーだし……。もはやノスタルジックSFになってしまいました。まあ、それもいいか。
Posted by 藤崎慎吾 at 2017年10月30日 16:33
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