2017年08月12日

酔生夢死

二つ前の記事で紹介した長沼毅先生の座右の銘は「酔生夢死」だそうである。とても響きのいい言葉に思えるが、改めて国語辞典などを調べてみると「有意義なことを何もせず、無駄に一生を終えること」みたいに書かれている。

出典は北宋の儒学者、程頤の『明道先生行状記』という本で、そこに「高才明智なりと雖も、見聞に謬せられ、酔生夢死して、自らは覚らざるなり」とあるのが基になっているらしい。これがタイトルにある「明道先生」のことだとしたら、それはそれで何となく愛すべき人物のようにも思える。すごく才能があって頭もよかったんだけど、様々な見聞に惑わされて酒に溺れ、結局ぼんやり過ごしてしまった、みたいな……。

あれ、もしかして『長沼先生行状記』?

いやいや、まさかそんなことはありませんよね。

下は先生の写真をもとに、あるイラストレーターが描いた似顔絵だ。今ひとつ似てないのだが、遊び人的な風情はよく出ている。もし『行状記』を書くとしたら、やはりこういう絵を表紙にしたくなるかもしれない。

アオウミガメ2.jpg

先週、発売された先生のエッセイ『世界の果に、ぼくは見た』の解説には、そんな「行状」の一部が書かれている。

posted by 藤崎慎吾 at 00:48| Comment(0) | 日記
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