2017年06月16日

『風待町医院 異星人科』第四話冒頭

第四話「アジサイの海と、雨に踊る河童たち」
 アジサイの色は不思議だ。ピンクでも紫でも青でも、どこかこの世の花ではないような翳りを帯びている。雨に濡れると、その色は周りの空気に妖しく滲んでいく。
 毎年、梅雨時になると、少年時代の僕はカタツムリやアマガエル捕りに精をだした。よく通ったのは、海を見下ろす高台のお寺だ。茅葺き屋根の山門へと続く階段の両脇に、何百本ものアジサイが咲き乱れていた。
 どちらかというと、青い花が多かったような気がする。だから階段を上りきって振り向くと、アジサイに覆われた斜面は、そのまま海へとなだれこんでいるようにも見えた。

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posted by 藤崎慎吾 at 18:00| Comment(7) | 日記
この記事へのコメント
本日「風待医院 異星人科」入手して、早速読まさせて頂いています、立川の書店で探したのですがやっと1冊見つけました、ちなみに午後に伺った新宿紀伊国屋書店には平台に8冊陳列されていました、流石です!!少ししたら出版記念を兼ねてまた先生を囲む会も開きたいと思っているのでその時はよろしくお願いします。
Posted by Mくん at 2017年06月17日 00:21
あえて通販ではなく書店で買っていただき、ありがとうございます。今回の初版部数は『深海大戦』最終巻よりさらに500部も少ないので、都心部以外にはほとんど行き渡らないでしょう。真綿で首を締められていく気分です。takeさんのお見舞いをしたら、また皆さんとお目にかかりたいですね。私を囲んでというよりは、暑気払いとかでいいんじゃないでしょうか。
Posted by 藤崎慎吾 at 2017年06月17日 16:13
さっそく昨日、予約を入れていた書店にて『風待町医院 異星人科』を買ってきました。
表紙カバーが、期待通りすごく可愛いです!また、手に取った瞬間の紙の質感が優しくていいですね。
先生が、各お話の冒頭部分を紹介してくださっていたので、それぞれの続きがとても楽しみです。早く読みたいけど・・・でも、すぐに読んでしまうのはもったいない気もして、少しづつ読んでいこうかな。
大好きなチョコレートを毎日大切に1粒づつ食べる感覚に似ています。
あじさいの写真はブルーの色合いがすごく綺麗ですね!
Posted by みやび at 2017年06月18日 08:17
紙の質感にも気づきましたか。さすがです。本自体の重量も、これまでの分厚い長編に比べたら、気にならないくらいでしょう? 文庫本よりはかさばるけど、持ち運びもしやすいんではないかと――。できれば、どこか海の見えるところで読んでみてください。
Posted by 藤崎慎吾 at 2017年06月18日 12:59
リハビリ病院から拝見しています。
Wi-Fi環境が悪くたまにしか繋がりません。
リハビリは一日4時間ほどで、食事に各1時間かかるので、夜しかのんびり出来ません。夜も疲れてすぐ寝てしまうので、一日ほとんどリハビリという感じです。

紫陽花、良いですねえ。
自宅の額紫陽花を見られないのが残念です。
リハビリは半年が勝負とか。頑張ります^_^
Posted by take at 2017年06月19日 10:41
takeさん、慣れない左手でコメントいただき、ありがとうございます。リハビリが1日4時間というのは、けっこうハードな気がしますね。私は週に1日だけ、スポーツクラブで4時間くらいを過ごしますが、へとへとになりますよ。あまり頑張り過ぎないように、気をつけてください。
Posted by 藤崎慎吾 at 2017年06月19日 11:57
最初は機能の確認があって4時間でした。
明日から原則3時間だそうです。
Posted by take at 2017年06月19日 18:43
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